このページではSoftbank、au、docomoのキャリアがなぜ料金を安くしないのか、なぜ国が料金プランを規制できないのかについてみていきます。

スマホ代月7000円以上するから本当に高いよね。なんでこんなに料金が高いんだろう、どうして値段を下げてくれないんだろう。国が規制するなんて簡単なんじゃないの?

確かにスマホ料金は高いけど国が規制するわけにはいかないんだ。その経緯を紹介するね
携帯電話料金が安くならない理由
出典:ドコモ
まず第一に携帯電話の料金は国が決めるのではなく、企業が自主的に決める自由化が行われてきたという背景があります。自由化しているのですから国が料金プランについてとやかくいうことは行き過ぎた介入になってしまいます。

共産国家の公定価格みたいなってしまうんだね。
自由化の流れを止めないようにほどほどに携帯電話料金を規制しようとして、まず手をつけたのが端末購入補助一般的にいわれている月々割、月額割引、端末購入サポートといった端末料金の極端な大幅割引、また乗り換えでMNPするときの大幅なキャッシュバックなど端末の料金の適正化を図って、それで大分料金を月々の通信料金プランから安くするというようにしました。
つまり現在の状態はMNPをしまくる人が数万円のキャッシュバックをどんどん稼いでしまい、新しく端末を取り替えればとるほどお得になってしまうシステムになっていました。そのつけは高い通信料金を払う固定しているユーザーでした。
そのためまずは端末料金を適正にしようというのが総務省のねらいでした。
国が料金を厳しく規制できない理由
国が料金に厳しく規制が出来ない理由は10年前の経験があります。実は総務省は2007年にも端末の0円販売と販売奨励金を問題視して介入を行いました。それがモバイルビジネス研究会で行われた指導です。
この指導では端末価格と通信料金を内訳を示す分離プランを導入するものでしたが、その結果端末代が高くなってしまい、携帯電話が売れなくなって不況になりました。そのため官製不況と批判を浴びました。そのため今回も国急いでスマホの料金が上がってしまったと批判されるのを避けたいと思っているからです。

総会前携帯電話の料金を国が指導しすぎて批判されてしまったから二の舞になりたくないんだね
スマホ料金引き下げは始まったばかり
スマホ料金の引き下げは始まったばかりです。2016年1月に発表された新しい料金プランライトユーザー向けの1GB 4900円のプランはその一つその一つです。
私たちとしては2000円3000円で使える料金プランを期待していましたが、第一段階としては5000円を切るプランが発表されたということは一歩前進なのです。今後もだんだんと料金プラン改善していきだんだんと値段が下がることが期待されます。
ソフトバンクの発表では「ライトユーザーには安く、ヘビーユーザーには通信料プレゼントしていくといった形で料金プランを改善していく」、ドコモについては「今回の改正が終わりではなく継続的な取り組みと考えて欲しいヶということをいっています。
急激な料金プランの引き下げは私たちにとってもダメージがあります。これまでほとんどゼロ円で購入していた端末料金が一気に5万円7万円で上がってしまうと、いくら通信料金が安くなっても一度の負担が高くなってしまいます。ですので、3年ぐらいかけて少しずつ料金が下がっていくのが良いと考えられています。

そうかこの料金が最安なのではなく、これから下がる可能性もあるっていうことだね

そうだね、料金引き下げだけでなく、容量が追加される、ポイントが進呈されるといった料金プラン引き下げ以外のメリットも出てきそうだね
携帯電話料金が下がらない理由のまとめ
- 自由競争だから国が過度に介入できない
- 2007年の行政指導の失敗を繰り返したくない
- 料金引き下げまだ始まったばかりでこれから下がる可能性も